2017年10月14日土曜日

保育園のお迎えに行ける父親に

新刊『「捨てる」仕事術』に関して、読者の方から有難い感想をいただいた。

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「本を読んでから家族と相談し、週2回残業デーを設定することいしました。
これで平日も保育園の迎えが出来そうです。
ありがとうございます!」
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もう、この1通だけで、本を出して良かったと思えた。
「教師にもっと楽しい人生を」というコンセプトで書いた本なので、本当に嬉しく思った。

ところで、読み飛ばさないで欲しい。
「週2回残業デーを設定」である。
決して「週2回ノー残業デー」ではない。
ここがポイントである。

詳しい解説は本に書いてあるが、ここの意識の差である。
多忙すぎる教師には、「残業デー」を作ることが大切なのである。
異常な業務量の中、ノー残業デーを目指すメンタリティのままでは、この多忙感から脱することは難しい。

この方は、「家族と相談」して、「残業デー」を設定したのである。
嬉しいことである。
何より嬉しい記述は、「これで平日も保育園の迎えが出来そうです。」
というところ。
子どもと奥様の笑顔、そして何より、我が子を迎えに行く本人の最高の笑顔が、目に浮かぶようである。

私自身、幼少の頃から、家には父親がいないことが普通だった。
小学生になってからは、夕飯時に母親もいないことさえ、普通のことだった。
諸々の事情があり、仕事で忙しかったのである。
(後できくと、生活のために泣く泣くのことだったようである。)

夕飯時に家族が揃っているというのは、子どもの頃の私にとって、夢の風景なのである。
父親が夕飯時に帰ってくるなど、望むべくもなかった。
バブル真っ盛り当時の流行CMのキャッチフレーズは、
「24時間、戦えますか。」である。
当時のビジネスマンは、戦えたのかもしれない。
しかし、そのビジネスマンの背景にいる家族は、それを望んでいたのか疑問である。

仕事をがんばることはいい。
しかし、それが、自己満足で終わってはいけない。
家族や周りを犠牲にしているようでは、カッコいい働き方とはいえない。
自分の人生なのだから、自分で選択すべきである。
残業だって、自分の選択
保育園のお迎えだって、自分の選択。
働きながら保育園のお迎えにも行けるというのは、結構カッコいいと思う。

多くの方に読んでもらい、働き方の見方を変える一助になればと思う。

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