2017年10月2日月曜日

助けさせてもらうボランティア

今日は、被災地復興支援の話。

新刊『「捨てる」仕事術』の
「お金にならない仕事をやってみる」
という項目から、やや長めに引用する。
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(引用開始)
ボランティア活動は、教員の仕事を離れて、社会を見る目を養えます。
例えば、私の知人の方が主催している「被災地に学ぶ会」という活動があります。
この名称がポイントで「被災地を助ける」ではなく「被災地に学ぶ」なのです。
被災地に行けば、学べることは数知れません。
「助けに行く」というより「助けさせてもらう」という方がより正確です。
被災地に行くと、他人事が、自分事に近付きます。
同じ日本人としての意識もはたらきます。
日本の問題を、自分事として捉える機会にもなり、日本社会を見直す視点ができます。
それは、確実に授業でも役立つ力です。

そしてボランティア活動の理念は
「できる人が、できる時に、できることをする。」です。
余裕がないと、なかなか難しいものです。
仕事を真剣に精選している人だからこそ、やれるともいえます。
人の役に立つことをするという、仕事本来の目的も改めて見直すこともできます。

目の前の損得を抜きにして、「尊」「徳」を優先する。
余裕ができた時こそ、そんな機会を自らつくっていきましょう。
(引用終了)
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何か、読み直すとえらそうな印象を受けないこともないが、本音である。
ボランティア活動は、自ら工夫して余裕を生み出さないと厳しい。
自分がぎりぎりの状態では、なかなか踏み出せない。
そして、助けるのではなく、助けさせてもらうのである。
これが実感である。

うだるような暑さの中での作業になるが、

福島は、他の被災地とは様相が全く異なる。
復興への道は、まだまだ遠い。
しかし、千里の道も一歩から。
仲間と共に汗を流すことで、こちらにとっても得られるものがきっとある。
何より、依頼主の方の喜んだ姿を想像すると、がんばれる。

先日、この会を紹介したら、「次は参加したい」という嬉しい声がいくつか届いた。
参加する時は、無理をしないこと。
例え参加しても、自分がやれることだけやればいい。
気持ちと関心をもち続けることが大切である。

次号では、被災地の現状を少しでも伝えていきたい。

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