2014年1月18日土曜日

鳴かぬなら、それもまたよしホトトギス

タイトルは「経営の神様」松下幸之助氏の言葉。

昨年、講師として色々とお話をさせていただいた。
最後の参加者同士の話し合いや懇親会で、
「なかなか○○先生のようにできない」
というような話が、複数の方から出た。

その時の講師は5人で、それぞれが毛色の異なる提案を行った。
テーマが「30代の教師力」であり、提案の自由度が高かったためと考えられる。

この時は「自分に合うものを真似すればいい」というようなことを答えた。
しかし後になって考えて、タイトルの
「それもまたよしホトトギス」がわかりやすいと思った。

つまり、ホトトギスは鳴く、ということを前提にしない。
よく鳴くホトトギスがいれば、全く鳴かないホトトギスもいる。
そこが個性である。
そう考えると、○○先生の真似ができなくてもよい。

私自身、今回の他の講師4人の実践を徹底的に真似できるかといえば、おそらくできない。
人間が違う。
ただ、良い実践はとても参考になる。
実践の良さと、自分がやれるかどうかは、別問題である。

提案者はあくまで追試ができる形で提案するが、それを真似できなくてもよい。
服と同じで、似合う似合わないがある。

私の教え子も来ていて、話し合いの場で次のような質問を投げかけた。
「学級が荒れることを考えると、やっぱり厳しくした方がいいのでしょうか。」
来年から新採として学級を持つことを考えての質問である。
色々な意見があるが、厳しくするかどうかも「それもまたよし」である。
厳しくしたら荒れない、という保証はどこにもない。

厳しくした方がいい場合もある。
緩くていい場合もある。
必ずこう、と断言できない。

自分の中に、軸があること。
それさえあれば、その場の対応が決まる。
サッカーの試合中のプレーと同じで、セオリーはあるが、後はその場の判断である。
点を取りに行くのか。
守ってしのぐ場面なのか。
状況によりけりである。

それでもとにかく学んだら、即実践。
やってみて、駄目ならそこは自分なりにアレンジするか、または捨てる。
いつでもトライ&エラーの繰り返しである。

質問していただくことで、自分自身を振り返り、考えが深まる。
その日は、誰よりも学ばせていただいた素晴らしい一日だった。

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