2017年9月17日日曜日

「気になる子」は、やっぱり神様

ある学校でインクルーシブ教育をテーマに話をさせていただいた。
教育委員会よりインクルーシブ教育の研究指定を受けているとのことである。
もう、職員室の前を通るだけで、職場の雰囲気がいいのがわかる学校である。

「気になる子を伸ばす指導」という演題であった。
私の講座内容の中心となる考えは「気になる子こそ、神様」である。
ちなみに、この本の中で私の書いた章と同じタイトルである。
https://www.amazon.co.jp/dp/4181856119

現に、私が色々な場でお話ができるのは、歴代の子どもたちのお陰である。
その中でも、「気になる子」が教えてくれたことは数知れない。
(その学びを支えてくれたのは、その周囲のもっと数多くの子どもたちである。感謝しきれない。)
今回もチャンスもいただけた。
「気になる子」は、やっぱり神様だったというのが実感である。

私は、経験知で話す。
散々悪戦苦闘させてもらったお陰で「気になる子」の話はネタが尽きない。
(そんな配置をしてくれた歴代の校長先生方にも感謝である。)
元ネタがバリエーション豊富にたくさんあるから、アイデアもいくらでも生まれる。

創造性とは、表現そのものである。
創造性とは、勉強するものではなく、実践するものである。
だから、たくさん辛い思いをして苦しみ泣いた経験のある人の方が、この面は強い。
最低限の知識を勉強したら、創造性を発揮するべくあとは実践あるのみである。

一方で、この「最低限の知識」の大切さも強調したい。
知識があると、見え方が変わる。
「観」が変わるということである。
捉え方が変わるということである。
例えば、電車内で突然意味不明の言葉を叫ぶ人がいたとする。
普通にみれば「変な奴がいる」「怖い」となる。
何かしらの知識がある人なら「ああ、今フラッシュバックしたのかな」「何か思い出したのだろうな」と思う。
教室にいる「気になる子」も、知識がないと「ただのわがまま」「手のかかる子」で片付けられてしまう。

今回の講座では、前半に理論と私の実践例を紹介し、後半にワークをしてもらった。
前半の知識をもとに、後半やってみるという流れで、私はこの形をよくとる。
講座が終わった後に「(夏休みだから)明日子どもがいないのが残念でならない。」
という感想を述べていただいた。
「学ぶ」ということに真剣に向き合っているからこそ出るコメントである。
「学即実践」である。

講師をさせていただいたお陰で、誰より私自身が学べた。
今回学んだことを早く実践したくてたまらない気持ちになった。

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