ある企業で活躍する方から教わった言葉。
「仕事の9割は、忍耐。」
すごい言葉である。
一見、仕事に対して夢も希望もないような言葉に見えるが、それは違う。
かなり前向きな考え方である。
仮に、仕事の9割は忍耐だと認識する。
だとすれば、我慢することが、普通に思えてくる。
疲れを感じても「これも仕事の内」。
怒りを感じても「これも仕事の内」と思える。
そうすると、ふっと力が抜ける感覚がある。
仕事は楽なものだと思ってやれば、大変なことに不満を抱く。
だが、前提として「9割忍耐」と思っていれば「普通」のレベルが上がる。
かなり大変なことも「いや、それぐらいフツーでしょ(笑)」となる。
大変な職種の上位に来るのが、電話の苦情受付センターの仕事である。
まさに忍耐の塊のような仕事である。
この仕事に就くと、大抵の苦情を体験することになる。
すると外に出た時、ちょっとやそっとの言葉では動じなくなるという。
それはかなり幸せなことである。
学級担任の仕事も同様の面がある。
大変な思いをしたことのある人は、同様のレベルのことは「普通」に耐えられる。
他の人から見て「かなりきつい」ことでも、「朝飯前」ということがある。
私は以前ある本で「学級の気になるあの子は、神様」と書いたことがあるが、それは真実である。
手こずる子どもがいたら、神様からのお使いである。
レベルアップのための試練である。
事実、同僚のベテラン教師にとっては、何の苦にもならないかわいい子どもだからである。
「この子は大変な子(親)」と思ったら、自問するためのおまじないがある。
「日本一の先生が受け持っても、同じだよね。」
そんな訳ない。
日本一の人がもったら、適切な手立てを打って解決するに違いないのである。
責任を、自分に求めるしかない。
そこが、一番大変な忍耐ポイントであり、成長ポイントである。
仕事の9割は、忍耐。
そう思えば、1割の幸せが10倍に感じられるかもしれない。
2017年4月8日土曜日
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