2013年11月17日日曜日

東北へのボランティア活動での学び

東北地方へのボランティア活動に参加させていただいた。
動機は、子どもに教える上で必要だと感じたからである。
東日本大震災については、何かにつけて学校でも扱う。
安全担当などになると、尚更である。
現況を見て、自分なりの考えを持ちたいと思っていた。
動機は立派な善意とかはないので、そこだけは強調しておきたい。
正直、少し参加しただけでどうこうなるものでもないのも知っている。
しかし、せっかくのチャンスがあったので、参加させていただいた。
百聞は一見に如かず、である。

内容は、宮城県の海岸での遺骨や遺品の収集。
震災後、未だ見つからずに、海の底や浜辺に眠っているという。
過日の大型台風によって、また新たに漂着しているとのことだった。
特に遺骨が見つかる、というのは、遺族や関わった人々にとって大きな意味がある。

現地のボランティアスタッフの方から説明があった。
被災地では、復興に向けての作業が続いている。
しかしながら、2年8ヶ月たった今、国が遺骨収集に当てる費用の確保は難しいという。
どうしても、護岸工事や整地などの復興作業が優先になる。
したがって遺骨収集などは、ボランティアの手に頼るしかないとのことだった。

朝に作業を始めて、ひたすら浜を掘り続けた。
衣類はよく出てくるが、肝心の遺骨は発見できずじまいだった。
(遺品の類は少し見つかった。)

終了後、スタッフの方から説明があった。
遺骨は出てこなかったが、それは「そこにはなかった」という証明になり、発見へ近付いたことになる。
(これを聞いた瞬間、エジソンの「失敗ではなく、うまくいかない方法の発見」という言葉を思い出した。)
また、被災地の方々に「今も探しています」というメッセージを贈る意味もあるという。
被災地側にとって、「忘れ去られているのでは」という思いが一番辛いという。
だから、ボランティア活動に参加したら、帰ってそれを周りの人々に伝えるまでが活動、とのことだった。

私にはこの場があるので、発信させていただいた。
もちろん、学校でも伝えていくつもりである。

ボランティア活動は「やれる時に」「やれることを」「やれるだけやる」ことだという。
無理をしすぎず、かつきちんと続けていきたい。

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