過去何度も伝えてきている、学級づくりの原則がある。
その中の最重要項目が
1 安全・安心(信頼関係)
の構築についてである。
前提として
「信頼関係と、言うことをきけるというのは違う」
ということを押さえる。
強い信頼関係を築くというのは難しい。
だから、一朝一夕ではできないし、初日から最後の日まで築き続ける必要がある。
さて、次のような勘違いをしていないか気を付ける必要がある。
「子どもたちは黙って言うこともきくし、やるべきこともきちんとやる。
だから私と子どもたちの間には信頼関係がある。」
これは、信頼関係ではない。
どちらかというと
2.ルール(合意形成)
ができている状態である。
単純に「黙って言うことをよく聞く」というのは、言うなれば主従関係に近い。
これはこれでとても大切である。
国家との関係もそうだし、雇用主と従業員という関係もそうだし、交通ルールなども主従関係といえる。
無条件にただ言うことを聞くということは無思考であり、主体性に問題がある。
一方で正当な理由もなく、ただ上からの言うことだから聞きたがらないというのでは、無秩序である。
2歳児の「イヤイヤ期」と同じ状態である。
理由も聞かずにとにかく自分の思うようにしたいとわめくのは、集団にとっては迷惑千万である。
既にあるルールや当たり前というのには、大抵は必然性も意味もある。
学校の当たり前を問うという時にも、この前提は必要である。
その存在理由を考えた上で、要るか要らないかという検討ができる。
集団で信頼関係を築く中には、互いがそういったルールを守ってくれるだろうという前提も含まれる。
親子のように特別な関係ではない集団であれば、尚更必要である。
合理的なルールと安全・安心(信頼関係)は切っても切れない関係にある。
学級づくりの基本としておさえておきたい。
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