2013年9月10日火曜日

「やる気スイッチ」の主電源

やる気には個々に「ニーズ」がある。
人によってスイッチの種類が違う。
たくさん持っている人もいれば、少ない人もいる。
しかし、どんなにたくさんある人でも、なぜか動かないという場合もある。

例えば、配電盤を見る。
たくさんスイッチがある。
その中に「主電源」というものがある。
これが入ってないと、他のスイッチが作動しない。
落雷時のブレーカーが落ちた状態である。

これを教室で考える。
例えば、本来歌が大好きな子どもがいる。
「歌を歌う」スイッチをオンにしたい。
あれこれ手を打つが、歌わない。
どうしたことか。

一人だけ歌わないのなら、個人的な問題を抱えている。
体調不良かもしれないし、家族や友達とのトラブルかもしれない。
しかし、クラスの大半がそうであるのなら、集団的な問題である。
歌の「やる気スイッチ」以前の問題で、根幹の問題である。

学級経営の主電源は「安全・安心」である。
これがないと、あらゆるスイッチは機能しない。
歌うとばかにされる、浮いてると思われるような学級では、歌えない。
逆もありきで、何をやっても受け止めてもらえる学級では、表現活動が活性化する。

私の知っている限りでも、素晴らしいと思う学級はここが強いように思う。
全員が合唱団のように口を開け、楽しそうに歌う学級。
全員がノリノリでダンスを踊りまくる学級。
全員がお笑いのコントを見せ合って爆笑している学級。
全員が劇で主役級に輝いて演技する学級。
全員が授業中に自由に発表できる学級。
どれも、受け止めてもらえる「安全・安心」感がベースにある。

何かに挑戦しようという時、「安全」という前提がある。
失敗しても大丈夫。
いわゆる「セーフティネット」である。
ジェットコースターに乗れるのも、ベルトやその他安全設備のお陰である。
基本が「危険」であるなら、命知らずやパフォーマー以外は乗らないだろう。

自分の学級のレベルはどこなのかを、まずは見極める。
安全レベルができてないのか、その後の方法の工夫なのか。
根幹の部分が揺らいでいるようなら、ハウツーの前に、そこの対策が必要である

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