2011年12月10日土曜日

算数・数学を「楽しい」と感じる瞬間とは

前号の続き。
算数好きを増やしたい。
楽しいなら、好きになるはずである。
つまり、楽しくないと感じている子どもが多いのである。

なぜか。
わからないからである。
もっと砕くと、「正解できないから」である。
正解するには、解法が必要である。

6×4=?
さあ、考えてみましょう。
と、やったとすると、何か考えるだろうか。
否。
「24」と即答である。
しかし、考えるとは、「6×4=24だが、そもそもかけるとはどういうことなのか」
というようなことを探る行為である。
そういう深遠な哲学的思考は、小学校段階で求められることではない。
せいぜい、「6×4とは、6のかたまりが4つあることです。」ぐらいでいい。
6+6+6+6との違いを考えるのは、ずっと後でよい。
「24」と即答できたら、子どもは自信満々、得意満面である。

つまり、わかりもしないことを延々と考えさせるから、つまらないのである。
別に乗法の意味を考えるとかではなく、例えば割合を求める問題で式が思い浮かばない場合も、同じである。
どんなに考えたところで、とんちんかんな解が出るだけである。
だったら、さっさと答えと考え方を教えてやり、適用題でできるようにさせてやればよい。
そこでできなかったら、答えを見て次の問題でできるようになればよい。
やる内に「できた!」が実感できる瞬間を作ればよい。
それで、最終的にテスト段階でできたら、万々歳である。
できれば、楽しいし、好きになる。
要は、できるようにさせることである。
考えさせるのは、手段であり、目的でも目標でもない。

できるようにさせることが、算数好きを増やす。
(当たり前すぎて書くのも恥ずかしい。)
なぜ、あえてできないものに悩ませるのか。
奇々怪々な小学校算数界の常識である。

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